夜稿百話  ブログ全リスト

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昼間は絵を描きいているので、ブログは、夜書くという訳で、夜稿なのですが、前のサイトでは既に130話ほどありましたが、今回は100話をめどに書き続けられればと思っています。いろいろご意見やご要望があれば、御寄せくださればと思います。この新たなサイトuedanobutaka.comで、またお会いできることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

植田信隆  2022年 10月28日

 

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第53話 貫名菘翁 書は如何にして学ぶべきであるか

貫名海屋 (ぬきな かいおく) こと貫名菘翁 (ぬきな すうおう) は、幕末の儒者であり、清の馮李華 (ふうりか)と陸浩 (りくこう) の春秋左氏伝に関する著作『左繡 (さしゅう) 』や超翼 (ちょうよく) が書いた読書記録形式による歴史書...
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第52話 エドワード・W・サイード『オスロからイラクへ』ナクバは続いている

エドワード・W・サイード『オスロからイラクへ 戦争とプロパガンダ 2000-2003』  第一次大戦中の1915年、イギリスはメッカやメディナの統治権を持つシャリフだったフセインに対してアラブ人の独立の用意があると書簡を送り、オスマン帝国内...
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第51話 袁宏道『瓶史』 文人と花の心

中田勇次郎 『文房清玩』 第三巻二玄社 1962年刊 全三巻袁宏道『瓶史』収載  春はあけぼの‥‥夏は夜‥‥秋は夕暮れ‥‥冬はつとめて(早朝)‥‥(清少納言) 春は白みかかった山の端。夏の月と蛍。秋の夕日と鴉、雁、風の音、虫の音、雨。冬の早...
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第50話 今道友信『ダンテ「神曲」講義』part3  天国篇 ― 美の神学 

今道友信(1922-2012)『ダンテ 神曲 講義』  クラシックって古典のことだろう、と当たり前に思っていたのですが、恥ずかしながらその語源について知ったのは、本書を通じてでした。クラシックとはラテン語の classis= 艦隊を意味する...
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第50話 今道友信『ダンテ「神曲」講義』part2 煉獄篇 ― ああ ! ベアトリーチェ

今道友信『ダンテ「神曲」講義』  ダンテはヨーロッパ近代文学の祖と言われている。圧倒的な人が哲学者ダンテを言祝ぎ、詩人ダンテを激賞した。詩人哲学者と言って良い。『ヨブ記』はパトスの文学であるが、ヨブ自身は信仰の人ではあっても哲学者ではなく、...
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第50話 今道友信『ダンテ「神曲」講義』Part 1 地獄篇 ― 嘆きの都市

今道友信(1922-2012)『ダンテ「神曲」講義』 ダンテ『神曲』 平川祐弘 訳  今道友信(いまみち とものぶ)さんの講演を聞くことができたことは、幸福な思い出となっている。今でも忘れがたい。2001年の北九州市立美術館での講演だと記憶...
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第49話 田中日佐夫『竹内栖鳳』 変幻する鵺は獅子になった

竹内栖鳳(1864-1942)1889『海を渡り世紀を超えた竹内栖鳳とその弟子たち』より転載  ターナーではないが、火事を見るのが大好きだった。自分の屋敷から200mほどのところから煙や焔が迫っていても「平治合戦絵巻の火焔のようどすな」とそ...