夜稿百話  ブログ全リスト

 

昼間は絵を描きいているので、ブログは、夜書くという訳で、夜稿なのですが、前のサイトでは既に130話ほどありましたが、今回は100話をめどに書き続けられればと思っています。いろいろご意見やご要望があれば、御寄せくださればと思います。この新たなサイトuedanobutaka.comで、またお会いできることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

植田信隆  2022年 10月28日

 

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第84話 生形貴重『利休の生涯と伊達正宗』part1 信長と秀吉と文化の下剋上

生形貴重『利休の生涯と伊達正宗』―茶の湯は文化の下剋上―水を運び、薪をとり、湯をわかし、仏にそなえ、人にもほどこしと、吾も飲む。 (立花実山『南方録』) 利休の伝聞を集大成したといわれる『南方録』にある言葉である。お茶をたてるということは、...
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第83話 矢部良明『茶の湯の祖、珠光』 身の丈の茶とつるぎの植木

矢部良明『茶の湯の祖 珠光』 茶の湯の創始者は村田珠光だと言うと、え?、利休じゃないんですかと聞き返される。「茶の湯の開山は、珠光である」と利休は述べたというから間違いない。何故、一般に利休の方が有名で珠光はマイナーかというと、利休と秀吉の...
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第82話 大野一雄『稽古の言葉』舞踏の風姿花伝

『大野一雄 稽古の言葉』 この人の舞踏を見ていると、16世紀のドイツの画家マティアス・グリューネヴァルトの描く手を思い出す。手が精神を越え、身体を離れて越え出ようとしている。こんな手を表現できるのは、グリューネヴァルトとこの人しかいない。こ...
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第81話 西谷啓治『正法眼蔵講話』世界とは何かを知る

范寛『谿山行旅図』 北宋大陽山楷和尚衆に示していわく「青山常に運歩し、石女夜児を生む」雲門匡真(うんもん きょうしん)大師いわく「東山水上を行く」 西有穆山(にしあり ぼくざん)禅師は『正法眼蔵啓迪』の中でこう書いている。青山は常に運歩する...
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第80話 西有穆山『正法眼蔵啓迪』開山のお示しじゃ!

梁楷 『寒山拾得』 宋魁夷なる異貌、風狂聖、放蕩無頼、天衣無縫‥‥ 禅のお坊さんにはこんなイメージが付いて回る。しかし、道元にはそんなイメージが欠片もない。あくまで端正だ。その点、禅の修行にことさら励んだ明恵上人に通ずるところがある。道元は...
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第79話 ノーム・チョムスキー『金儲けがすべてでいいのか』新自由主義と国益という妄念

ノーム・チョムスキー『金儲けがすべてでいいのか』 アダム・スミスは「国益」なるものが概ね妄念であると考えていた。国家内では利害が鋭く対立し、政策とその影響を考える時、権力が何処にあるのか、どのように行使されるのかを問う必要があるという。彼は...
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第78話 クロード・レヴィ=ストロース part2 『神話論理』 インターテクストをあやどる

ケネス・スネルソン『ニードルタワー』1969テンセグリティーを用いた構造物 僕は中・高生を教えていた時期があって、中学生たちには、21世紀は立体でものを考える時代だよと言ってきたけれど、まあ神話論理を教えるわけにもいかないでしょ。高校生には...