夜稿百話  ブログ全リスト

 

昼間は絵を描きいているので、ブログは、夜書くという訳で、夜稿なのですが、前のサイトでは既に130話ほどありましたが、今回は100話をめどに書き続けられればと思っています。いろいろご意見やご要望があれば、御寄せくださればと思います。この新たなサイトuedanobutaka.comで、またお会いできることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

植田信隆  2022年 10月28日

 

夜稿百話  ブログ全リスト

第100話 百鬼夜行・百物語 part2  怪を語らば快至る

葛飾北斎 『百物語』より「お岩さん」 古事記には、「いはね (磐根)・このもと (木株)・くさのかきは (草葉) もよく物言う」とある。コレゾ山野を浮遊する古代の霊魂そのものの表現だと膝を打ったのは澁澤龍彦だったが、その上で付喪神 (つくも...
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第100話 百鬼夜行・百物語 part1 付喪神たちの怪祭

『百鬼夜行絵巻』 室町時代 大徳寺真珠庵 夜稿百話は、いよいよ百話を迎えたので、やはり取り上げる本は『百物語』しか無かろうという単純な発想ですが、この話は面白い。元々夜稿百話のタイトルは「百鬼夜行」から採っています。という分けで今回は色々な...
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第99話 阿部賢一『イジ―・コラーシュの詩学』視覚と共に踊る言葉

阿部賢一『イジ―・コラーシュの詩学』わたしは 聴覚のための絵画眼のための音楽鳥たちが戻ってくる失楽園いたずらに捜し求め ぎこちなく踊るわたしは唇のない口指のない手空のミルクを手にした灰かぶり姫招かれざる時に生まれ うわ言をいうわたしわたしは...
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第98話 鵜野祐介『子供の替え唄と戦争』戦時下の子供たちと笑い

鵜野祐介 『子どもの替え唄と戦争―笠木透のラストメッセージ―』夕焼け小焼けで夕焼け小焼けで 日が暮れない山のお寺の   鐘鳴らない戦争なかなか  終わらない烏もお家へ   帰れない ご存知『夕焼小焼』は野口雨情に絶賛された童話を諦め童謡の詩...
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第97話 カール・グスタフ・ユング『アイオーン』  part2 シンボルとしての魚と蛇

心理学という経験領域においては白と黒、光と闇、善と悪は等価的対立物である。したがって、キリストというシンボルにもその反対物が付き従う。これが反キリストという形姿にほかならない。それはまた、先鋭的に対立化する現代のさまざまな出来事の中にも映し...
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第97話 カール・グスタフ・ユング『アイオーン』  part1 キリストの影

カール・グスタフ・ユングマリー=ルイーズ・フォン・フランツ『アイオーン』 今回の夜稿百話でご紹介する『アイオーン』という本は、「キリスト教の時代 (アイオーン) 」とそのシンボルについて心理学的な観点から書かれている。スイスの心理学者、カー...
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第96話 フランソワ・ヴィヨン『遺言詩集』中世の秋に贈る放蕩無頼

フランソワ・ヴィヨン『ヴィヨン遺言詩集』 ヴィヨンという名をどっかで見たはずだ。だが、思いだせません。四苦八苦しているうちに、あった。太宰治が書いた『ヴィヨンの妻』だ。は、はぁーんと思った。太宰はどうやらフランソワ・ヴィヨンを知っていたので...