夜稿百話  ブログ全リスト

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第72話 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『残存するイメージ』 快感原則の彼岸から浮かび上がるイメージたち

ジョルジュ=ディディ・ユベルマン『残存するイメージ』 自然と人体の理想美が見られる古代ギリシア芸術を賛美し、その模倣としての美術を定式化したヴィンケルマンの新古典主義美術史。そうではなく、それらが提起するものとは異なる美術史はないのか。イメ...
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第71話 チャールズ・サイフェ『宇宙を複号 (デコード) する』 ブラックホールの中の情報は何処へ行く?

チャールズ・サイフェ『宇宙を複号 (デコード) する』 2007年刊  相手に何かを伝えたい、コミュニケーションしたいという衝動は、群れて生活するものにとって切実である。非常事態宣言が出て外出自粛になっても、知り合いがスーパーにいれば、つい...
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第70話 「量子世界は表象可能か」量子力学の「おかしい」を考える

ケネス・フォード『量子的世界像 101の新知識』2014年刊 電子には、大きさがない。現在分かっている限りでは内部構造を持たない。陽子の約2000分の一というわずかな質量はあるが大きさがない。電荷があり、スピンがあるのに大きさがない。大きさ...
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第69話 コンスタンチン・ケドロフ『星の書物』双曲幾何学は星を食べる

コンスタンチン・ケドロフ『星の書物 東方的・詩的宇宙ヴィジョン』 19世紀ロシアの詩人アナファシー・フェートは星座を「夢の象形文字」と呼んだ。星空は宇宙時計が過去から未来を照らすディスプレイだ。星座は、その象形と輝きを通して人間に作用し続け...
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第68話 能勢朝次『幽玄論』最終回 禅竹 幽玄は帰ってくる

鹿島立神影図 シアトル美術館  14世紀春日大社の第一殿に祀られる武甕槌命 (たけみかづち) 神を描いている。 春日明神の御影、聖徳太子の作であり秦河勝から伝えられたという鬼面、同じく河勝から伝わり聖徳太子が所有していた舎利、それらを禅竹は...
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第68話 能勢朝次『幽玄論』part2 世阿弥・花は心 種は態

箙(えびら)シテ 吉田篤史(観世流)2015年 浄土寺薪能(尾道) もう10年位前になるだろうか。日本文化の面影を探ろうと能や煎茶の世界を一瞥したいと思った時がある。能については観世流の吉田篤史さんが、わりに広島に来られていたので僕の個展の...
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第68話 能勢朝次『幽玄論』part1 言語道断の余情 ・ 僧肇から二条良基まで

能勢朝次著作集 第二巻  中世文学研究『徒然草』『幽玄論』を収録 1982年刊  確かに中高生の頃、かなり前の話で恐縮なのだけれど、幽玄という言葉は習った。でも、そこから世阿弥のいう「花」が萌え、咲きそめるとは知らなかった。芭蕉のいう「まこ...