夜稿百話  ブログ全リスト

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第23話 『エミリー・ディキンスン詩集』 part2 幾重にも秘める言葉

『エミリー・ディキンスン詩集』新倉俊一(にいくら としかず)訳編彼女はきれいな言葉を剣のように操ったそれらはどんなに煌びやかに輝いたことか言葉一つ一つがその神経を顕にし骨と共にはねまわるのだった(古川隆夫訳)She dealt her pr...
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第23話 『エミリー・ディキンスン詩集』part1 不滅の裏側

エミリー・ディキンスン(1830-1866)1846年か1847年頃私は自分の生命を両手でふれてみたそこにあるかどうかを確かめるために私の魂を鏡に近づけたもっとはっきりさせたくてぐるぐる自分の存在を回してそのつど手を休めては私の持ち主の名前...
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第22話 ナジェージダ・マンデリシュターム『流刑の詩人マンデリシュターム』もうひとつの時のざわめき

ナジェージダ・マンデリシュターム『流刑の詩人マンデリシュターム』 1934年の5月のある日、午前1時頃、秘密警察の捜査官が突然やって来て、見たこともない素早い身のこなしで夫人は玄関の内側に押しのけられると部屋の中はたちまち秘密警察官であふれ...
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第21話 オシップ・マンデリシュターム『時のざわめき』深淵のさ中、時は芽吹く

オシップ・マンデリシュターム 『時のざわめき』 ロシアの黄昏の時代、あの病的なまでの静寂と、土臭い田舎気質、死にゆく世紀が身を安らう最後の隠れ家、ゆっくりと這うように蠢いていった1890年代 ――オシップ・マンデリシュタームの唯一翻訳された...
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第20話 山本七平『日本的革命の哲学』北条泰時と明恵の「あるべきよう」

山本七平 『日本的革命の哲学』  承久の乱で勝利した総大将北条泰時は、京を制圧した後、六波羅に留まり戦後処理に奔走していた。敗残兵の処置もその一部で、放っておけば盗賊化し治安の悪化が懸念された。そんな折、安達景盛が高山寺で山狩りを行い、敗残...
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第19話 明恵『明恵上人夢記』夢の眼

『明恵上人夢記 訳注』  書き出しは『春日龍神』という能の話からだった。栂ノ尾 (かじのお)・高山寺の明恵上人(みょうえしょうにん)が入唐渡天を志し、春日明神に暇乞いをするのだが、一人の翁がしきりに上人を諌める。それは春日明神の社司の祖であ...
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第18話 ガブリエル・タルド『模倣の法則』差異と反復のアセンブル

ガブリエル・タルド『模倣の法則』 文明が、女性や農民を大きな社会集団の中に組み入れようとした。この変化によって農民がこの世から消え、子供を養う母や乳母がこの世から消えてしまう時代が来るだろう。自分のような悲観主義者は、そう予想して心を痛める...