ueda nobutaka blog

夜稿百話  ブログ全リスト

第97話 カール・グスタフ・ユング『アイオーン』  part2 シンボルとしての魚と蛇

心理学という経験領域においては白と黒、光と闇、善と悪は等価的対立物である。したがって、キリストというシンボルにもその反対物が付き従う。これが反キリストという形姿にほかならない。それはまた、先鋭的に対立化する現代のさまざまな出来事の中にも映し...
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第97話 カール・グスタフ・ユング『アイオーン』  part1 キリストの影

カール・グスタフ・ユングマリー=ルイーズ・フォン・フランツ『アイオーン』 今回の夜稿百話でご紹介する『アイオーン』という本は、「キリスト教の時代 (アイオーン) 」とそのシンボルについて心理学的な観点から書かれている。スイスの心理学者、カー...
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第96話 フランソワ・ヴィヨン『遺言詩集』中世の秋に贈る放蕩無頼

フランソワ・ヴィヨン『ヴィヨン遺言詩集』 ヴィヨンという名をどっかで見たはずだ。だが、思いだせません。四苦八苦しているうちに、あった。太宰治が書いた『ヴィヨンの妻』だ。は、はぁーんと思った。太宰はどうやらフランソワ・ヴィヨンを知っていたので...
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第95話 ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』月の眼の如き世界像

ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』 ジェイムズ・ジョイスは、ホメロスが描いたオデュッセウスの帰郷を果たすまでの10年間の放浪の旅をダブリン市内の朝に理屈と自意識ばかりで中身のない母親を失った作家志望のスティーヴン・ディーダラスが居候している...
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第94話 ミハイル・バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化』笑いは世界を再生させる

ミハイル・バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』 今回の夜稿百話は、色々な本の中でちょこちょこ名前の出てくるミハイル・バフチン(ミハイール・バフチーン)のグロテスク・リアリズムを取りあげたい。魔術的リアリズムに...
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第93話 ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』 哀悼的想起と歴史の中の目覚め

ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論 Ⅲ』‥‥ある世代の青春期の経験は、夢の経験と多くの共通点を持ち、その歴史的形態が夢の形象である。19世紀に、こういった側面が明瞭に浮かび上がるのはパサージュにおいてである。プルーストが際立ったのは、哀悼...
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第92話 フィリップ・サンズ『ニュルンベルク合流』戦争犯罪と国際刑事裁判所への道

フィリップ・サンズ『ニュルンベルク合流』「ジェノサイド」と「人道に対する罪」の起源 このノンフィクション作品『ニュルンベルク合流』は、戦争犯罪と人道に対する罪、そして集団殲滅に関する国際法を確立するために戦った二人のユダヤ人法律家の話である...