ueda nobutaka blog

流風一詩 全リスト

流風一詩 第15話 ジュール・ラフォルグ『小さな心臓肥大症患者のうた』

左 『聖母なる月のまねび』 右 ジュール・ラフォルグ (1860-1887) 「時の人」誌表紙‥‥    コーラス   ちえっ !  こんなところに   人間に、好んで生まれたわけじゃない。   でもここで生きていくんだから、   しっかり...
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流風一詩 第14話 ハン・ガン『夜の素描 4』

左 ハン・ガン (1970-)  右『引き出しに夕方をしまっておいた』『夜の素描 4』忘れていない私が持っているすべての生き生きとしたものは砕けるものたち砕ける舌と唇、温かい二つのこぶし砕ける澄んだ二つの目でとりわけ大きなひとひらのの雪が黒...
夜稿百話  ブログ全リスト

夜稿百話+α7 宇津保物語 part2 治者と音楽/中上健次

『宇津保物語』(実践女子大学・実践女子大学短期大学部図書館所蔵)良岑行政、帰国して帝に拝謁する。出典: 国書データベース 今回の夜稿百話+α は、前回の『宇津保物語』の内容の続きを概略を述べながら小説家・中上健次(なかがみ けんじ/1946...
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夜稿百話+α7 『宇津保物語』part1 俊蔭/籠りと神器

『宇津保物語』(実践女子大学・実践女子大学短期大学部図書館所蔵)七夕に正頼の娘たち河原で髪を洗う出典: 国書データベース 『宇津保物語』は男の源氏物語といわれ、源氏物語と比較されることも多い。竹取物語、この宇津保物語、そして落窪 (おちくぼ...
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流風一詩 第13話 まど・みちお 『りんご』

左『まど・みちお全詩集』 右『まど・みちお「ぞうさん」の詩人』『リンゴ』リンゴを ひとつここに おくとリンゴのこの 大きさはこの リンゴだけでいっぱいだリンゴが ひとつここに あるほかにはなにも ないああ ここであることとないことがまぶしい...
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流風一詩 第12話 式子内親王『跡もなき庭の浅茅にむすぼほれ‥‥』

左  式子内親王  狩野探幽「百人一首画帖」17世紀右 田淵句美子『異端の皇女と女房歌人』跡もなきの浅茅にむすぼほれ露の底なる松虫の声(式子内親王『正治初度百首』より)人が訪れた跡もなく生い茂る庭の *1浅茅に心もふさぎ、浅茅に結んだ露の奥...
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流風一詩 第11話 T.S.エリオット『荒地』

トーマス・スターンズ・エリオット(1888-1965)『荒地』Ⅰ 死者の埋葬 四月は最も残酷な月、リラの花を凍土の中から目覚めさせ、記憶と欲望をないまぜにし、春の雨で生気のない根をふるい立たせる。冬はぼくたちを暖かくまもり、大地を忘却の雪で...