ueda nobutaka blog

流風一詩 全リスト

流風一詩 第7話 ネリー・ザックス『子供たちが死ぬときには』

ネリー・ザックス(1891-1970)『ネリー・ザックス詩集』死んだ子供が話すかあさんはぼくの手を握っていたんだ。すると誰かが別れの刃 (やいば) をふり上げた――それがぼくに当たらないようにかあさんは手を離したんだ。でもその手はもう一度ぼ...
夜稿百話  ブログ全リスト

夜稿百話+α3 オリヴァー・サックス『見てしまう人びと』脳は幻覚を創る

オリヴァー・サックス『見てしまう人びと』くちなはと 見へて動かぬ 暑さかな (小林一茶)化物の正体見たり 枯れ尾花 (横井也有) 見間違い、先入観、投影といろいろあるけれど、あらぬものを見ている人たちは、かなり多いのだ。脳神経科医のオリヴァ...
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植 田 信 隆 展 『ガザの詩 (うた)』

スヘイル・ハンマード & マフムード・ダルウィーシュの詩に寄せてOn the Poetry of Suheir Hammad & Mahmoud Darwish2026年4月14日(火)~19日(日) Tuesday 14 April 20...
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流風一詩 第6話 北原白秋『青いとんぼ』

左 『北原白秋詩集』 右 北原白秋(1885-1942) 乳母の背中から手を出して蛍の光とも見えぬ光を握りしめ、柔らかい乳房に頭 (こうべ) を圧 (お) され怪しげな何者かを感じた幼年時代。郷里柳河 (柳川) は静かな廃市、水に浮いた灰色...
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夜稿百話+α2 ケヴィン・ケリー『インターネットの次に来るもの 未来を決める12の法則』 毎日アップグレードしなさい !

ケヴィン・ケリー『インターネットの次に来るもの 未来を決める12の法則』 2016年に出版された本書は今後30年を形づくる12の不可僻なテクノロジーの力について語られる。現在2026年から言えば今から20年後だ。ケリーはテクノロジーの進化に...
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流風一詩 第5話 イヴォ・アンドリッチ『生涯の不安』

左 イヴォ・アンドリッチ『サラエボの鐘』「生涯の不安」収載右 イヴォ・アンドリッチ(1892-1975) サラエボの街角、淡い光を湛えた書店のショーウィンドウ、そこにはオーストリア支配の証しのようにドイツ語で印刷された端正な本が並んでいた。...
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流風一詩 第4話 吉田一穂『暗約』

吉田一穂(1898-1973) 『定本 吉田一穂全集Ⅰ』詩篇 その古書店は、街の喧騒から取り残されたようにひっそりと佇んでいた。薄暗い店内の奥、埃の匂いと古い紙の香りが混ざり合う棚の隙間に、私は「それ」を見つけた。『定本 吉田一穂 全集』 ...