流風一詩 全リスト

夜稿百話に続いて『流風一詩』のシリーズを開設いたしました。「流風」とは後世にまで伝えられる優れた風習を指しています。優れた詩、短歌、俳句などを毎回一作品取り上げ、その作品の背景や作家の生涯をご紹介します。

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流風一詩 第5話 イヴォ・アンドリッチ『生涯の不安』

左 イヴォ・アンドリッチ『サラエボの鐘』「生涯の不安」収載右 イヴォ・アンドリッチ(1892-1975) サラエボの街角、淡い光を湛えた書店のショーウィンドウ、そこにはオーストリア支配の証しのようにドイツ語で印刷された端正な本が並んでいた。...
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流風一詩 第4話 吉田一穂『暗約』

吉田一穂(1898-1973) 『定本 吉田一穂全集Ⅰ』詩篇 その古書店は、街の喧騒から取り残されたようにひっそりと佇んでいた。薄暗い店内の奥、埃の匂いと古い紙の香りが混ざり合う棚の隙間に、私は「それ」を見つけた。『定本 吉田一穂 全集』 ...
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流風一詩 第3話 蘇軾『海市 并びに叙』

中国詩人選集6 『蘇軾』 山東半島から望める渤海湾は古くから「仙界の入り口」として知られていた。秦の始皇帝はこの山東半島の山々に足繁く通ったという。渤海の水平線の彼方には蓬莱 (ほうらい)、方丈、瀛州 (えいしゅう) といった仙人たちの住ま...
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流風一詩 第2話 フランソワ・ヴィヨン『遺言の歌』

左『フランソワ・ヴィヨン』ルートヴィッヒ・ルルマン 画右 堀越孝一 『遺言の歌 ヴィヨン遺言詩注釈 Ⅳ 下』  フランソワ・ヴィヨンは1431年、つまり中世の秋が幕を閉じようとする頃、呱々の声をあげる。一説にはフランス中部のブウルボンネに領...
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流風一詩 第1話 スヘイル・ハンマード『スカーレットの雨』 

左 スヘイル・ハンマード (1973-)右 『パレスチナに生まれて 黒人に生まれて』 スヘイル・ハンマードは1973年ヨルダンのパレスチナキャンプに生まれたパレスチナ難民の3世である。多くのパレスチナ人と同様に故郷を追われたディアスポラだっ...